実務経験2年未満の登録販売者の求人情報について

登録販売者の資格を取得した場合、正規の仕事に就くためには一定期間の実務経験が必要になりますよね。求人情報も一定以上の実務経験を積んでいることを条件として募集している内容が多いため、登録販売者として転職や就職を検討している人にとって実務経験は重要なポイントです。

今回は、登録販売者の実務経験が2年未満の求人情報について紹介します。

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登録販売者の実務経験について

登録販売者は平成27年から誰でも受験することができる資格として改訂され、試験に合格した後は研修中の登録販売者として一定の実務経験を積まなければ正規の登録販売者になることはできません。この実務経験とは薬剤師や正規の登録販売者の管理及び指導の下で実務についた経験のことを指しており、薬事に関する業務に関わった時間のみがカウントされます。

このため研修中の登録販売者として仕事をしている最中全ての業務時間がカウントされるわけではなく、しかも就業時間中のみがカウントされるという点に注意しておかなければいけません。さらにひと月に必要な実務経験も80時間と決められています。

そして正規の登録販売者になるために必要な実務経験の期間は、過去5年以内に通算2年以上と定められています。これはどういうことかというと、正規の登録販売者として認定される時点から見た過去5年の間に、合計して2年以上の実務経験を積んでいることが条件となっているのです。

分かりやすく言えば、正規の登録販売者になる時から過去5年の間に継続でなくてもいいので2年以上の実務経験を積んでいればいいということになります。ただこれに関しては2020年より新しいカウント方法が追加され、ひと月80時間以上実務経験がなくても、通算2年以上かつ1920時間以上の実務経験があれば条件クリアと判断されるようです。

2年未満の実務経験でも登録販売者の求人はあるのか

正規の登録販売者として仕事をするためには、過去5年間に2年以上の実務経験が必要となります。このため条件をクリアしている登録販売者の求人は多く掲載されていて、店舗管理者など役職の就いている登録販売者の求人も多く見受けられます。

そんな中で実務経験が2年未満という研修中の登録販売者の求人はあるのかというと、多いわけではありませんが募集している企業は全国的にあります。理由としては登録販売者が実務経験を積むためには薬剤師や正規の登録販売者の指導を受けなければいけないためであり、実務経験を積むためには就職して仕事をしなければいけないからです。

そのような理由から実務経験が2年未満の研修中の登録販売者に関する求人情報も掲載されているので、実務経験を積みたいと考えている人は研修中の登録販売者向けの求人情報を探す必要があります。また求人を掲載している企業の形態も多岐にわたっているため、自分がどのような経験を積みたいのか、どのような形態の企業で働きたいのか検討しながら探してみることが推奨されています。

実務経験2年未満の登録販売者の求人を探す場合の注意点

もしも実務経験が2年未満でも採用してもらえる登録販売者の求人を探す場合、まず注意しなければいけないのが求人を掲載している企業の傾向です。実務経験を積まなければいけない登録販売者が就職や転職をするのであれば、職場に薬剤師もしくは正規の登録販売者がいなければいけません。

特に正規の登録販売者の存在は重要で、多くの場合は店舗管理者を任されている立場の人たちなので管理や指導をしてもらう上では多くの知識や経験を積むことができます。ただスーパーマーケットやホームセンター、家電量販店などの場合は、そもそも薬剤師や正規の登録販売者の配置が少なかったり足りない可能性があります。

そうなると求人に応募したとしても実務経験を満たしている人たちが優先されやすいので、実務経験が2年未満の登録販売者は採用されにくい傾向がみられるのです。また採用されたとしても指導してくれる人が不足している環境であることが多いため、満足な知識や経験を積みにくい可能性もあります。

このような点から、求人を探す場合は薬剤師や正規の登録販売者の配置が多いところを選んだ方がいいです。

実務経験が2年未満でも正規の登録販売者になれるパターンもある

実務経験が2年未満の登録販売者は一般的に研修中と扱われているため、求人を探す際にはどうしても条件が制限されてしまいがちです。ただ実務経験が2年未満の人は全て研修中とカウントされるわけではなく、パターンによっては実務経験が2年未満でも正規の登録販売者として仕事をすることができます。

それは、登録販売者の試験に合格する前に2年以上の実務経験を積んでいる場合です。実は実務経験というのは登録販売者の試験に合格してからカウントされるものではなく、正規の実務経験者となる時点から過去5年間であればすべてカウントすることができます。

このため試験を受ける前に薬剤師や正規の登録販売者の管理や指導を受けた状態で実務経験を積んでいれば、試験に合格した後すぐに正規の登録販売者として仕事を探すことが可能になります。また試験を受ける前に1年以上の実務経験を積んでいる人も、試験合格後の研修期間を合算することができるため、人によっては試験合格後すぐもしくは2年以内に正規の登録販売者として求人を探すことができるのです。

実務経験が2年未満の登録販売者におすすめの求人

実際に求人を探したくてもどのような企業の形態を選べばいいのかわからないという人におすすめだと言われているのが、ドラッグストアです。ドラッグストアは全国に存在しているのはもちろん、様々なチェーン店が各地にあるので豊富な求人件数を誇っています。

そのため実務経験が2年未満の登録販売者でも募集がかかっていることがありますし、ドラッグストアでは日用品のほかにも医薬品に関する業務がほかの企業形態より多い傾向があるので実務経験を積みやすいところがメリットです。

さらに薬剤師や正規の登録販売者の配置もしっかりしているところが多いことから、研修する環境が整っているところもおすすめのポイントと言えます。

実務経験が2年未満の登録販売者は研修目的で求人を探す

このように、実務経験が2年未満の登録販売者は正規の登録販売者になるための研修中の立場であることから、就職や転職の目的は研修先を探すというものになります。研修目的であることがわかっているからこそ企業側もそのような意図の求人を掲載していることが多いですが、しっかり知識や経験を積みたい場合はドラッグストアの求人を探すことがおすすめです。